昨年から8月26日が「火山防災の日」となったことをご存知でしょうか。
令和5年に活動火山対策特別措置法の一部が改正され、昨年4月に施行されました。 本改正により、多くの方が活動火山対策についての関心を持ち理解を深めていただけるよう、浅間山に日本で最初の火山観測所が設置され観測が始まった日である8月26日が「火山防災の日」として制定されました。

実は日本には世界の活火山の約1割があり、世界有数の火山国といえます。
東日本大震災や能登半島地震はもとより、激甚化する豪雨災害などにより、防災や減災への意識は否が応でも高まり、日々大雨や地震などの情報に気を配っている方も多いと思います。
「日本は災害が多い国」という話は聞いたことがあるという方も多いかと思いますが、日本という国ではどのような災害が起こっているのか、その傾向をペット防災生活アドバイザーから知っておきましょう。

もっとも身近な自然災害

日本で毎年必ず大きな被害を出している自然災害が、雨です。
例年6月から10月の間で大規模な被害をもたらす台風が一度は発生しています。
令和2年度防災白書では「激甚化・頻発化する豪雨災害」が特集され、降水量200mm以上の大雨の年間発生日数は増加しており、最近30年間(1990~2019年)と統計開始の30年間(1901~1930年)で比較すると約1.7倍となっているそうです。
これは地球温暖化に伴う平均気温の上昇が関連してきますが、それを置いても、日本では梅雨前線による大雨や台風、そこから発生する水害や土砂災害というのが、日本人にとってはもっとも身近な自然災害と言えます。

火山活動

近年、噴火のニュースが増えていると感じませんか。
戦後最悪と言われた御嶽山の噴火だけでなく、大涌谷、新燃岳、草津白根山、桜島の南岳山といった山々がニュースとなりました。
これは地中の活動が活発になっている証拠で、地震の発生とも密接に関わりがあると言われています。

地震

東日本大震災以降だけで見ても、静岡、福島、淡路、長野、熊本、青森、鳥取、茨城、大阪、石川、宮崎と、日本全国いたるところで震度6弱以上の地震が発生しています。
想定外のところが震源地になることが多く、もっとも予想が難しい災害の1つです。

災害に対しては、飼い主一人ひとりがしっかりと理解し備えることで、愛犬愛猫とともにそれを乗り越えることができます。
次回はその防災準備についてお話します。

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ペット災害危機管理士(R)が解説!ペットとともに災害を乗り越える準備をしよう