秋っぽい空気になって来たかと思えば、日中は真夏日になったりと、1日の寒暖差で体調がついていかない、なんてことはありませんか?
猫や犬などのペットも今年の天候はこたえているかも知れません。
食欲不良やいつもと違って寝てばかりいるな、という時には、様子を見るだけではなく、動物病院で診察してもらった方がいいかもしれませんね。

さて、引き続き、猫との避難を振り返ってみましょう。
前回までは、猫は環境の変化に敏感ではあるものの、在宅避難が選択できない場合を想定して、環境の変化に慣らすことも視野にいれていきましょう、という趣旨でお話してきました。
今回は、実際に備えておいたほうがいいものなどを確認していきましょう。

【必要物資を備える】

●フード
3日〜1週間分を小分けしておくと便利です。療法食の場合は多めに用意しておきましょう。

●液状おやつやウェットフード
3日~1週間分。いつも食べているフードを食べない場合に、トッピングやフードの代わりとしてもあげられるように多めに用意してもいいかもしれません。

●飲料水
人と猫用、フード同様できれば小分けしておくと便利です。

●簡易トイレ・猫砂
新聞紙やペットシーツでも可ですが、素材が変わるとトイレをしなくなる場合もあるため、日頃から様々な素材に慣らしておくとよいでしょう。

●常備薬やお薬手帳(コピー可)

●ペットシート・ウェットティッシュ・ゴミ袋・消臭剤
猫の排泄物はとくに匂いが強いため、ゴミ袋は何重にも重ねて使った方が匂い対策としてもいいでしょう。

【避難先での居場所】

●ケージやキャリーを個室として活用
●布で覆って安心感を与える
●他の人やペットと距離を取れるように配慮

【身元確認の準備】

●首輪と迷子札(名前・電話番号入り)
●マイクロチップ
●写真をスマホに保存や印刷して携帯

【ストレスケア】

●声をかけて安心させる
●いつもの毛布やおもちゃを持参
●普段と同じ容器でフードや水を与える

繰り返しにはなりますが、猫たちは環境の変化に敏感で、体調不良の原因になることもあります。
しかし、被害の大きな災害が起きた時、「環境の変化」は否応なしに訪れます。
そんな中でも、少しでも猫たちが安心できるよう、日頃から使っているものや飼い主とのコミュニケーションを利用することで、環境の変化がもたらす緊張や不安を解消できるはずということを、覚えておいてほしいと思います。