毎年9月1日は「防災の日」ですが、今年は日本各地で大雨の災害に見舞われたり、災害への対応力を試されているかのようです。
2023年7月に日本赤十字社が行った意識調査によると、この「防災の日」が、約100年前(1923年)の関東大震災に由来することを「知らなかった」という人が、全体の半数近い49%に上ったそうです。
担当者は「過去の大規模災害に対する認識が薄れている」とコメント。
9月は防災月間でもありますから、この機会に過去起きた災害を、ペット災害危機管理士(R)と見ていきましょう。

9月1日の防災の日は関東大震災の日

現在「防災の日」とされている9月1日は、1923年に起きた関東大震災が由来です。
関東を中心に、10万人以上もの犠牲者を出した、未曽有の災害でした。

昼時の11時58分に発生した推定M7.9の地震によって、食事の準備をしていたこともあり、いたるところで火災が発生、さらに日本海沿岸を北上する台風によって、強風が吹き、瞬く間に火災が広範囲に広がったといわれています。
そのため、犠牲者の多くが焼死だったとされています。
都市部では、これを踏まえて延焼遮断帯の形成を急いでいます。

制定のきっかけになったのは超大型台風

また、防災の日が制定されるきっかけとなったのは、1959年9月の「伊勢湾台風」です。
犠牲者は5,000人を超え、台風災害としては明治以降、そして、令和の現在になっても例のない、甚大な被害をもたらしました。
特に被害をもたらしたのは「高潮」。
895hPaという猛烈な勢力のまま日本に近づいたことから、暴風による吹き寄せと、低気圧による海面の吸い上げ効果により高潮が発生、そこに、大雨も加わり、被害が拡大したと考えられています。

台風は毎年発生するものの、必ず同じ地域が被災するわけではありません。
しかし、地震は周期があり、防災の日の由来となった関東大震災をはじめとした関東近郊を発生源とした海溝型巨大地震は、200年~300年周期とされています。
1923年の関東大震災の前は、1703年の元禄関東地震、その前は1498年の明応関東地震など、照らし合わせても周期が一致しています。
1923年に200年を足すと2123年。
まだ100年の猶予があるように思えますが、あくまでも周期であって、それがはずれる可能性もありますし、自分たちの次の世代が巨大地震の被害にあることだって想定されます。

防災は、未来に備えるだけでは不十分です。
過去起きた災害を知り、なぜ被害が大きかったのかを理解し、その上で今起きたらどうするのかをみんなで考える必要があります。
まずは、自分が暮らす地域で過去に起きた災害を学ぶことから防災を始めてみてはいかがでしょうか?