2025年7月23日(火)・24日(水)の2日間にわたり、仙台市宮城野区にある本会加盟校「学校法人滋慶学園 仙台ECO動物海洋専門学校」にて、ペット災害危機管理士(R)資格認定講座4・3級を開催しました。

本講座は通常の通学認定講座とは異なり、学生の資格取得のための講義として実施された特別授業です。
テキストおよびスライドを活用したスタイルで、講義と演習を交えて展開されました。

受講者は2日間で合計135名。1日日の受講人数が多かったため、2教室に分かれ、2名の講師がそれぞれの教室で講座を担当。2日目は受講者54名を1つの教室に集めて実施しました。
講師は、両日ともペット災害危機管理士(R)統括責任者の鈴木清隆先生とペット災害危機管理士(R)講師の栁澤公太先生の2名が担当しました。

【4級講座】— 自助・準備の基礎を学ぶ

両日とも午前9:30~12:00にかけて、4級講座を実施しました。4級講座では、「ペットの防災」だけでなく、ペットと共に生きる生活者として、災害に対する考え方や日頃から取るべき行動、自助としての備えの重要性について学びます。災害への心構え、防災用品の準備、避難行動の基本を身につけることが目的です。

受講生たちは、普段の学校生活とは異なる「防災」というテーマに新鮮さを感じながらも真剣に耳を傾け、講師からの問いかけにも積極的に反応していました。グループワークでは、災害が発生した際の避難ルートや持ち物について、活発な議論が見られました。

【3級講座】— 災害時の避難行動と共助の視点

午後の部(13:00~16:30)では、同じ教室で引き続き3級講座を行いました。3級では、災害発生後の避難行動や被災者間の「共助」について学びます。ハザードマップを用いた被害予測や、避難所での生活におけるルール、ペット同行避難の留意点などを中心に講義が進められました。

【認定試験と講師の感想】

講座の最後には、マークシート形式による認定試験(4級・3級 各25問、計50問)を実施。合格基準は70%以上とし、合否判定は後日、学校を通じて各受講者へ通知されます。

講師の感想として、「『動物と防災』という視点は生徒にとって初めての学びであり、非常に新鮮だったようです。授業で飼育しているアルパカを“自分たちで守る”という責任感を持つ姿勢は印象的でした。ペット防災を通じて、これからの進路や職業においても役立てたいという声もあり、若い力が芽生える様子に期待を感じました」と語りました。2日間を通して、生徒たちの真剣な眼差しと積極的な姿勢が印象的で、全体として非常に活気ある講座となりました。ペットと防災を結ぶこの学びが、将来の現場での力となることを強く期待しています。

学校関係者の皆様へ

災害時に人とペットの安全を守るため、一般社団法人全日本動物専門教育協会公認「ペット災害危機管理士」資格を含むペット防災教育の導入が不可欠です。
具体的な知識とスキルを身につけることで、災害時の混乱を防ぎ、地域の防災力と安心を高めます。
産官学連携の新しい取り組みとしても期待され、住民や保護者からの信頼向上にもつながります。
ペット同行避難訓練や防災イベントへのペット災害危機管理士(R)講師の派遣まで、幅広く対応しています。お気軽にお問い合せフォームよりご相談ください。