今月は東日本大震災から15年を迎えることもあり、「防災を見直す」ことをテーマに情報を発信したいと思います。

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を知っていますか?

北海道と青森県から岩手県を含めた太平洋沖にある日本海溝・千島海溝では、モーメントマグニチュード(Mw)7クラスの地震が発生した後に、更に大きなMw8クラス以上の大規模な地震が発生した事例が確認されています。
それが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)です。
震災が起きる2日前の3月9日、Mw7.3、最大震度5弱の地震が発生、これが前震と考えられ、その後、Mw9.0、最大震度7の本震が起きたとされています。

こうした前例をふまえ、今後も同様の事象がこの地域では発生する可能性があることから、北海道・三陸沖後発地震注意情報を発信し注意を促そうというもので、令和4年12月より運用が開始されました。

同じような危険性は、南海トラフ巨大地震の想定震源域でも示唆されており、日本の太平洋側で起きると考えられている巨大地震には、この後発地震への警戒が不可欠となっています。

もちろんこの情報は、あくまでも後発地震の可能性が高まっていることを知らせるものであり、必ず巨大地震が発生することを警告するものではありません。
しかしながら、「起きるかもしれない」ことに備え、早めに避難することは可能です。
とくに、ペットを連れての避難は予想以上に時間がかかります。
強い揺れによって建物が倒壊したり、道路に亀裂や陥没が発生したり、場所によっては液状化が起きるかもしれません。
そんな中をペットを連れ、防災グッズを持って逃げるのは、想像以上に大変なことでしょう。
道路に異常があれば車も使えません。

どんな状況であっても余裕をもって避難するためには、事前の情報収集と、正しい情報の精査、そして即行動に移す決断力が必要です。

現状、この、後発地震注意情報に関する自治体の対応もしっかり定まってはいないようですが、私たち自身の理解を深めることも必要でしょう。
この機会に、まずは自分たちの住んでいる地域でどのような災害が想定されていて、最新のハザードマップはどうなっているのか、防災関連の最新情報にはどのようなものがあるのかなど、興味をもってみると良いかもしれませんね。

執筆


鈴木清隆
一般社団法人 全日本動物専門教育協会
Japan Society for Animal Speciality Education(SAE)
ペット災害危機管理士講師統括責任者

株式会社SAEマーケティングワン
SAE Marketing One Co.,Ltd.
管理部長

特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会
Pet disaster risk managar specified non-profit organization
理事長

消防団20年以上の現場経験を基盤に、防災士・応急手当普及員として命を守る行動を実践。ペット災害危機管理士講師として10年、全国で多数のセミナー講師を務める。箱根町でペット同伴宿を経営し、共生の現場を日常で体現。箱根町役場や東京都中央区との協働事業や同行避難マニュアル監修・同行避難訓練講師を担い、制度と現場、暮らしをつなぐ「机上論にしない」ペット防災を伝えている。