令和6年10月25日、飛騨市古川町のヒエンバード店内にて、古川町商工会 まちゼミ飛騨古川主催による「まいごにさせない!大切なペット」を開催しました。
後援は飛騨市および飛騨市教育委員会で、市内の小学生(3~6年生)と保育園年長児、その保護者の皆さまにご参加いただきました。
進行はペット災害危機管理士2級講師の池尾さおり(ヒエンバード代表)が努めました。


「ペットの逸走防止対策」をテーマに、プラ板を使用した迷子札(キーホルダー)づくりを実施しました。
参加者には、ウサギ・モルモット・小鳥といった小動物の飼養者や犬の飼い主、さらに「将来ペットを飼いたい」という親子も含まれ、多様な視点からペット防災への意識を深めていただく機会となりました。

制作の合間には、一社)全日本動物専門教育協会によるペット防災無料講座動画を上映し、「ペット防災アンバサダー」制度についても紹介しました。
動画を通じて、災害時の同行避難や迷子防止の重要性を学び、自分と家族、そしてペットの命を守るために必要な備えについて理解を深めていただけました。
小学生はメモを取りながら真剣に視聴し、高学年では要点を的確にまとめる姿が印象的でした。
また未就学児からは、映像により集中して理解が進んだという声も聞かれ、視覚教材の効果が大きく感じられました。


動画学習の後には、紙芝居「いっしょににげようね!」を用いて、避難のルールや心構えを確認しました。
物語を通して「ペットも家族の一員として守る」という意識が育まれ、登場するシーンを自分たちの生活に重ねながら聞き入る様子が見られました。
動画と紙芝居を組み合わせることで、ストーリーテリングによる学習効果も高まりました。

完成した迷子札は、キャリーケースや非常持ち出し袋に付けて使用できることを案内し、子どもたちは「所有者明示の大切さ」と「ペットを迷子にさせない責任」を実感しながら持ち帰りました。
親子での参加により、家庭内で防災意識を共有するきっかけにもなり、児童が自ら考え・行動できる防災教育として有意義な時間となりました。

今後も、地域と家庭が連携し「ペットも人も守る防災意識」を広められるよう、ペット災害危機管理士として継続して取り組んでまいります。