都内は見事なまでの湿気と高い気温でちょっとしたミストサウナか、と言いたいくらいの状況ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
北海道には台風が上陸し、他の地域でも局地的大雨など、今年も水害などの被害が予想されます。
避難所へ避難するための準備はできていますか?
さて、そんな避難所ですが、地震や水害のみならず、今回クマへの備えとして開設されたのをご存じでしょうか。
ことの発端は7月4日、岩手県北上市和賀町にて、クマによる死亡人身被害が発生したのです。
クマに襲われる、と聞いて皆さんが想像するのは屋外での被害かもしれませんが、今回は屋外で襲われたのではなく、室内に侵入された結果の被害でした。
しかも、この地区ではこの事件が起きる数日前からクマの出没や被害の報告がされていたそうです。
そのほとんどが、小屋や倉庫、家屋への浸入で、クマが室内に入れば食べ物にありつけると学習した結果ではないか、と示唆されています。
町ではこの死亡事件をうけ、その日のうちに避難所を開設しています。
確かに、今回の被害は室内で起きていることを鑑みるに、家屋内も絶対に安全とは言い切れないわけですから、どこかに避難できる場所がある、というのはありがたいことなのかもしれません。
実際に避難された方もいらっしゃるそうで、7日には避難所は閉鎖されたようですが、今後も要請があればすぐに開設するとのこと。
このように、避難が必要になる事象は災害だけではなく、いつ何時避難する必要が生じるかは誰にもわかりません。
だからこそ、日頃の備えが必要になります。
とくにペットを飼っている方は、自分の避難だけではなく、ペットと共に避難することを前提で動かなくてはいけません。
例えばこれが地震や水害などで、自宅は大きな被害を受けていないから、と在宅避難ができればいいのですが、今回のように外からくる脅威に対しての在宅避難は得策とは言えないでしょう。
もちろん今回のケースはレアなケースだとは思いますし、そもそも野生動物が原因の避難行動はそう多くはないでしょう。
とはいえ、「自宅から避難」しなくてはいけないケースは、あげたらきりはありません。
火災や水漏れ長引く停電などなど・・・。
在宅避難を念頭に置きながらも、その場に留まれないことも考えて、品物をそろえるだけではなく、愛犬のトイレトレーニングやクレートでおとなしくしておくトレーニング、むやみに吠えないトレーニングなども忘れずに行っておきましょう。
私自身、クマの目撃情報がよくある地域に暮らしています。
こんなケースでも避難所が開設されるんだ、という目からウロコが落ちる思いであると同時に、在宅避難をするパターンと避難所に避難するパターンの細分化に目を向ける機会となりました。
