明日15日かけて、台風5号が東日本や北日本に接近し上陸するおそれがあり、その影響で東日本では14日、北日本では15日に非常に強い風が吹く見込みとのことです。
ここ数年の日本は、記録的な大雨や強風、ゲリラ豪雨など、異常気象の回数が増えています。
犬の聴覚(猫の聴覚も)は人間のものよりも発達しており、自然災害の影響は、人間より数倍も動物たちが過敏に反応します。
今回は、台風をはじめ自然災害を怖がる犬猫への対処についてお話します。
犬猫の不安時の症状
以下のような症状がみられても、決して慌てないで、大声で指示したり、叱ったりしないでください。
特にこのような状態のときに、小さな子供が叫んだり騒いだりすると、ペットの動揺を促し、興奮してしまうことがあります。
- 過敏になり、飼い主でも咬もうとしたりすることがある。
- 大きな音や声を非常に怖がる。
- 周囲を見渡し、キョロキョロし落ち着かなくなる。
- 人から離れなくなり、飼い主のあとをついて歩く。
- 眠りが浅くなる。
- 細かい震えが止まらなくなる。
- 足先などをいつも舐める。
- 食欲不振になる。嘔吐する。
- 下痢や血便をする。
- 猫はおしっこが出なくなる。
飼い主が気をつけること
まずは、飼い主が落ち着いて、冷静になりましょう。
飼い主の動揺や落ち着きの無さを、犬猫は敏感に感じ取ります。
大きな音を立てる、動き回るなど、忙しない振る舞いは控え、落ち着いた行動を意識しましょう。
- ドアの開け閉めは気をつけて静かに行う。
- 食器やその他固いもの、重いものを落とさないように気を付ける。
- 昼夜を問わず、ペットをできるだけ抱きしめ安心させてあげるようにする。できれば夜も一緒に寝てあげる。
- 地震のあとは余震などが起きても、飼い主が動揺しない。避難に際しても落ち着いて行動する。
- いつでも新鮮な水が飲めるように用意しておいてあげる。
- ペットのご飯はいつもより少なめに。ドライフードならお湯でふやかすなど、消化しやすいようにして与える。
飼い主や家族が慌てないためにも、普段からの意識が大切です。
大規模災害に備えて、避難訓練や備えの見直しなど日頃から積極的に行いましょう。
