2025年9月14日、道の駅 西条のん太の酒蔵(東広島市西条町)で開催された「防災道の駅による防災フェア~防災について親子で楽しく学ぼう~」において、ペット防災ブースでの講師依頼を受け、一般社団法人全日本動物専門教育協会および特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会の協力のもと、地域でのペット防災啓発活動を日頃から継続している小林由季子(ペット災害危機管理士1級)を中心に、当日は急遽、広島市でも啓発活動を行っているペット災害危機管理士1級メンバー2名が加わり、ブース出展を行いました。

この「防災フェア」は、防災意識の向上と地域の防災力強化を目的に開催され、道の駅という地域拠点を活かして、家族連れをはじめ地域住民が楽しみながら防災について学べる機会です。

当日は、「ペットと一緒に備える防災 ~家族の命を守るために~」をテーマに、ペット同行避難の大切さや事前の備蓄、しつけ、飼い主の責任と地域との連携などについて、ステージやブースで啓発を行いました。

ステージにてペット同行避難について紹介

お子さま向けクイズでは、手作りパネルを活用し、次の問いに親子で一緒に考えていただきました。

Q:「家族で一時避難場所まで避難することにしました。ペットはどうしますか?」(正解:3)
1.家において避難する
2.外に逃がして避難する
3.一緒に避難所に行く

また、スクリーンを活用したプレゼンテーションを5回(10分/回)実施し、来場者に「突然の災害!そのときペットはどうする?」と問いかけ、同行避難の基本や過去の災害事例、備えの基本3つ(迷子札・健康管理・ケージ・しつけ)、防災グッズ例として新聞紙でも作れる犬用靴などを紹介しました。来場者と一緒に備えの重要性を考える時間となりました。

加えて、2025年7月より「ペットとの防災・避難~備えはできていますか?~」のパネルを常設しています。
来場者からは、ペットとの同行避難のフローについて解説を希望される声や、資料提供のリクエストが寄せられたため、資料をダウンロードできるQRコードも合わせてご紹介。今後は、このQRコードも常設することとなりました。

防災道の駅西条のん太の酒蔵へパネルを常設

会場には約5,000名の方が来場し、ブースには約100名以上の方が訪れました。
東広島市の高垣廣徳(たかがき ひろのり)市長をはじめ、ペット防災に関心の高い多くの方々にも足を運んでいただきました。
ブースに来場された方々からは「困りごとや知りたいことを、限られた時間の中で分かりやすく解説していただき、非常にためになった」といったコメントが多数寄せられ、参加者のニーズに沿った内容であったことから、高く評価されました。

(左)迷子札の問い合わせで来場されたご家族
(右)東広島市の高垣市長

さらに、災害関連団体からは協力や共同企画に関する相談があるなど、今後は、地域と連携した防災活動のさらなる発展、継続開催、参加型ワークショップの強化を進めてまいります。