9月12日(金)、広島県福山市にある本会加盟校「学校法人穴吹学園 穴吹ビジネス専門学校」にて、ペット災害危機管理士®4級・3級の特別授業形式による講座を初めて実施いたしました。
本講座は一般募集による通学講座とは異なり、同校の動物看護系学科に在籍する学生を対象に、資格取得授業の一環として開催されたものです。

受講したのは24名の学生の皆さん。
講師は午前の4級をペット災害危機管理士®統括責任者の鈴木清隆氏が、午後の3級を一般社団法人全日本動物専門教育協会 教師の栁澤公太氏がそれぞれ担当しました。
講座は公式テキストとスライドを用いた構成で進行し、対話型・参加型の授業として展開されました。
また、今後広島県の専門学校にて開催される同講座の講師として活動して頂く為、広島県在住の講師2名(特任講師 上野貴子氏、2級講師 松本京子氏)に見学をしてもらいました。

【4級講座】— 自助・準備の基礎を学ぶ
午前中は4級講座を実施。4級では、ペットの防災だけを学ぶのではなく、ペットを含めた生活全体における災害への備えや心構え、自助の重要性について学びます。
特に本講座では「備える力」を中心に、自分とペットの命を守るために日頃からできる準備や心構え、避難行動を学ぶ内容となっています。
講座中にはグループワークも取り入れられ、受講生たちは積極的に意見を交わし合い、それぞれの考えを共有する姿が印象的でした。
防災そのものが初めてという学生も多くいましたが、学習意識が高く、講師陣にも強い期待感を抱かせる講座となりました。

【3級講座】— 災害時の避難行動と共助の視点
午後からは3級講座を実施。
3級では、実際に災害が発生した際の避難行動や、避難所でのペットとの共生の在り方、そして「共助」の大切さについて学びます。
具体的には、自宅周辺のハザードマップの読み取りや被害想定、避難所運営に関する基礎知識、実際に起こり得る課題への対応方法などを、学ぶ内容となっています。
午後の授業でも受講生たちは熱心に耳を傾けていました。
講座を通じて、災害時に自分たちが担う役割の重さを実感し、真剣に取り組む姿勢が見られました。

認定試験については、講座当日には実施せず、別日である9月16日(火)にマークシート方式で筆記試験を実施予定です。
合格ラインは70%以上となっており、合否結果は後日、学校を通じて通知されます。
講座終了後、講師陣からは「防災に対する意識は当初薄かったものの、授業を通して『学校で飼育している動物たちを守れるのは自分たちしかいない』という思いが芽生え、真剣に受講する姿勢に変わっていった」「将来、動物に関わる職業に就いた際にも、この知識は必ず役に立つ」「ペット防災という新しい分野への興味が育ち、若い力の可能性を感じた」との声が寄せられました。
初めての講座開催でしたが、受講生一人ひとりの防災意識の変化と、真剣な学びの姿勢が印象的な一日となりました。
これからの未来を担う学生たちが、ペット防災の重要性を理解し、地域社会でその知識を活かしてくれることに、大きな期待を寄せています。
学校関係者の皆様へ
災害時に人とペットの安全を守るため、一般社団法人全日本動物専門教育協会公認「ペット災害危機管理士」資格を含むペット防災教育の導入が不可欠です。
具体的な知識とスキルを身につけることで、災害時の混乱を防ぎ、地域の防災力と安心を高めます。
産官学連携の新しい取り組みとしても期待され、住民や保護者からの信頼向上にもつながります。
ペット同行避難訓練や防災イベントへのペット災害危機管理士(R)講師の派遣まで、幅広く対応しています。お気軽にお問い合せフォームよりご相談ください。