2025年9月6日(土)・7日(日)の二日間、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターにて開催された「ぼうさいこくたい2025 in 新潟(第10回 防災推進国民大会)」に、SAEならびに特非)ペット災害危機管理士会はパネル展示(パネル番号:P-133)で出展しました。
主催者からの正式な発表は後日となりますが、来場者数は1万人を超える規模となり、会場全体が熱気に包まれた盛大な大会となりました。

まず、前日5日の設営時には、本会パネル前にて新潟市危機管理防災局防災課ならびに新潟市動物愛護センターの2名とお会いし、新潟市におけるペット防災の取り組みについて意見交換を行いました。
新潟市は平成16年新潟・福島豪雨(7.13水害)や中越大震災を経験したことによるペット関連の防災活動が進んでおり、県と市の強固な繋がりを感じました。
これから更にペット防災を進めていく姿勢を示されており、本会との連携にも関心を寄せていただきました。
この交流は今後の協働の大きなきっかけとなるものと期待しております。
今回の出展にあたり、展示テーマ:「ペットを飼っている人も飼っていない人も、知って得するペット防災!!」として、パネル前の運営は柴田1級講師と、ボランティアで参加いただいた阿部1級講師が担当していただきました。
両名は来場者へ直接説明を行い、終日多くの方々に立ち止まっていただくことができました。


一方で、特非)ペット災害危機管理士会の鈴木理事長と森川副理事長は会場内を巡り、自治体や公益団体のブースを訪問しました。
そこでペット防災に関する「お困りごと」を丁寧に伺うとともに、ペット災害危機管理士資格10周年事業である「あの日のこと、あの子のこと」への後援依頼を行いました。
また、伝承や語り部活動を行っている団体には、エピソード募集の呼びかけも行い、協力を広くお願いしました。
展示ブースでは、ペットを飼っていない方も含め来場者にシールを貼っていただくアンケートを実施しました。
二日間で173名が参加し、そのうち約7割がペットを飼っていると回答。
3割の飼っていない方にはペット同行避難として避難所にペットが来ることを知らせるチラシを配布、7割の飼っている方にはペット防災アンバサダーの案内や本会の案内チラシを配布。更に興味がある方には資格講座案内を行いました。

犬や猫、小動物の飼育状況や飼っていないけど「動物は好き」と答えた人の多さから、ペット防災に対する関心の高さが伺える結果となりました。
パネル前では絶えず人の流れがあり、来場者と講師が真剣に対話する姿が目立ちました。
また、鈴木理事長と森川副理事長は全ての出展パネルとブースを訪問し、70枚以上の名刺交換を行いました。
その成果として、公益財団法人3.11メモリアルネットワークからは後援名義の検討を確約し、新潟市の公共団体からも後援の打診がありました。さらに、全国の伝承団体からはエピソード募集への前向きな協力をいただき、2026年の開催地である鳥取県の担当課との新たなつながりも得ることができました。
初日6日の終了後には、400を超える出展団体が参加する「大交流会」が開かれました。
各団体が30秒間のスピーチを行う中で、本会からは鈴木理事長が登壇し、SAEならびに本会紹介を行いました。
翌日にはメールによる問い合わせも届くなど、具体的な成果が早くも形となりました。

今回の出展は、来場者への啓発活動のみならず、自治体・公益団体との新しいネットワークの形成、そして10周年事業の広報と後援依頼の実現という点で大きな成果を収めました。
特に、新潟市をはじめとする公共団体からの協力の打診や、伝承活動団体とのつながりは、今後の活動をさらに力強く後押しするものです。
「ぼうさいこくたい2025 in 新潟」への参加を通じて、本会が推進する「ペット防災」の重要性が広く社会に発信され、多くの方々に共感と協力をいただくことができました。
これらの成果を今後の活動に活かし、引き続き社会全体でペット防災を推進してまいります。