現在、沖縄本島付近に台風のたまごである熱帯低気圧が予想されている状況です。
2025年の台風は、日本列島に近いところで発生しやすく、台風の接近数は9月から10月にかけて平年並みか多いとの見込みで、大雨シーズンが長引く恐れが出ています。
今年の秋は、長く続く残暑と台風の心配が大きくなりそうです。
また、新たな変異株「ニンバス」が流行し、医療機関で報告された新型コロナウイルスの感染者数は前の週より1.5倍の増加傾向にあるとされています。
感染症と熱中症の対策を意識しながらの、自然災害への対策が急務です。ペット災害危機管理士(R)と一緒に確認しましょう。
地震や水害とともに、暑さにも要注意!
まだまだ暑さが続く中で、災害が発生し避難をする場合には熱中症にも要注意です。
とくに、ペットを連れて避難する場合、ペットの熱中症対策も考える必要があります。
人は風と汗がもたらす気化熱によって体温を下げることが可能ですが、犬や猫は汗をかくことはできませんし、風が吹くだけでは体温を下げる効果はあまり期待できません。
水害や地震によって停電が長引いた場合、人より先に熱中症を起こす危険性があることを知っておきましょう。
熱中症は暑さ&湿度に注意!
ここ数年は残暑が長引き、高温多湿に拍車がかかっているように思います。
そんな時、人はもちろんペットの熱中症率も上昇します。
気温が23℃前後でも湿度が60%あると、ペットたちは熱中症の危険にさらされます。
感染症対策として換気をこまめに行う場合、どうしても室内の温度や湿度の管理が難しくなるかもしれません。
もちろん、一般家庭では上手く出来ても、避難所となるとより困難になるでしょう。
それを踏まえ、これからの時期に向けて保冷剤やいつもより多めにペットボトルを凍らせるなど対策をしておきましょう。
昼間は意識的に注意できても、夜間は特に注意が必要!
昼間は意識的に水分を取ったり、体を冷やしたりできますが、夜間は難しいものです。
夜間の熱中症を避けるためには、人であればクーラーをしっかり使うこと、無理してマスクをして休まないことなどが挙げられます。
避難所では感染症を気にするあまり、マスクをしたまま就寝したいと考える人もいるかもしれませんが、日ごろ慣れていない人では、息苦しさが増したり、熱が籠って熱中症に陥る危険が高まりますので気をつけましょう。
ペットの場合は、もちろんクーラーによる室温管理が基本ですが、それが難しいときは大型のペットボトルを数本凍らせて、扇風機の前後に、扇風機を囲むように設置することで冷たい風を発生させることが出来ます。
その冷たい風で、室温を低く保てるようにします。
この時のポイントは、室内全体を冷やすことを考えるのではなく、ペットたちがいる空間を冷やすことをメインにすることです。
もちろん扇風機が停電で使えないようなときは、凍らせたペットボトルで囲むだけでも多少空気を冷やすことが出来ます。
犬や猫には、冷たい風より冷たい空気が必要だということを忘れないようにしましょう。
それでも実際に熱中症になってしまった場合のために、人もペットも経口補水液を用意しておきましょう。
これは、冷えているよりも常温に近い方が体への負担が少ないですから、防災バッグに入れておくことをお勧めします。
