動物愛護法が改正されてから、災害時のペット同行避難の受け入れ体制について対策と整備が進められていると思いますが、災害はいつ何時発生するかわかりません。過去の災害を尊い教訓にし、これからも起こるであろう災害への準備や心構えを確認し、災害への危機意識をいま一度引き締めましょう。

災害発生とペットとの避難に備える

避難場所を確認する

散歩の途中に、近所の避難場所を見ておきましょう。そこまでの道のりで、いくつか避難経路を想定し散歩コースに取り入れるのも、普段からできる避難訓練になります。
そして、ペット同伴可能な避難所がどこにあるか、保健所や動物病院に聞いて把握しておきましょう。

普段からの備え

人やほかの動物と避難生活を過ごす上で、必要な準備をしておきましょう。

  • 予防接種やワクチン接種
    犬の場合、鑑札は必ず首輪につけておきましょう。
  • 吠えない、噛まないしつけ、トイレトレーニングは必須です
  • ケージトレーニング
    ケージの中に、飼い主さんの匂いのするハンカチやタオル、大好きなおもちゃなどを入れて、ストレスを感じずに楽しい場所だと思ってもらえるようにしておいてあげることは、ペットのためにもなります。
  • 口輪にも慣れさせておくことも勧めています
    普段おとなしい性格でも、環境の変化で吠えたり、咬んだりすることがあります。
  • 普段食べているフード、常備薬の備蓄
    避難所では、普段食べ慣れないフードの配給があるかもしれません。いつものフードや水を最低3~5日分、常備薬の準備もしておきましょう。
  • 一緒に写っている写真
    首輪などに、飼い主さんや家族と一緒にペットが写っている写真を付けておくと、もしペットとはぐれてしまっても手がかりになり、巡り会える可能性が高くなります。

あわてず冷静になる

災害発生時は、ペットもパニック状態になることが考えられます。普段とてもおとなしいペットも、飼い主さんや家族を噛むこともあることを覚えておきましょう。
まずは人の身の安全を確保して、冷静に落ち着くことが最優先です。そのためには、深呼吸しましょう。
家を離れる際は、リードをつけたり、キャリーバックに入れるなどしてペットも必ず連れて行くことを呼びかけましょう。ペットを放して家を出てしまうと、ペット自身が怪我したり迷子になる恐れはもちろん、人を襲うことも考えられます。

災害の後遺症

キョロキョロして落ち着きがなく、飼い主さんから離れなくなる場合があります。大きな声で命令したり、叱ったりせず、安心させてあげるために、昼夜を問わず抱きしめてあげるよう、アドバイスしましょう。
余震などが起きても、飼い主さんが動揺しない、落ち着いて行動することを忘れずに心がけるよう、呼びかけましょう。

 

 

 

 

 

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