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「換毛期」に向けて被毛のお話《獣医師の健康注意点》

こんにちは。今日は、今時期のような季節の変わり目はワンちゃんネコちゃんは「換毛期」(被毛の抜け替わり)が訪れますね。それに向けて今日は、彼らの被毛についてと注意点などについてお話します。

 

犬も猫も全身が毛で覆われていますが、被毛は大きく分けて2種類あり、それが二重構造になっていて表面側が「オーバーコート」、根元側が「アンダーコート」と呼びます。
「オーバーコート」は、皮膚を保護する役割があり、「アンダーコート」は、体温調節の役割があります。「換毛期」は春先と秋口に訪れますが、秋口の換毛期は、寒くなってるこれからの季節に向けて、体温調節のためアンダーコートが生え変わってきます。反対に春先の換毛期は、暖かくなり不要となったアンダーコートが抜け落ちます。

 

ペットに洋服を着せる意味

毛で覆われているペットに、服は必要かどうか?と質問されることがあります。服を着るメリットとして、よく言われていることが3つあります。

 

1.被毛の飛散防止
換毛期に限りませんが、お出かけに犬を連れていく時、迷惑がかからないように服を1枚着せるだけで随分違います。公共の場やドッグカフェなどペット同伴で入店できる施設が増えてきました。通年、服を着る習慣をつけておけば、そういった配慮ができますね。

 

2.アレルギー対策
虫刺されや皮膚炎などを起こして、犬が患部をなめたり掻いたりするのを防ぐ、特定の植物や物に触れると起こるアレルギーの予防・対策にもなります。

 

3.見つけやすい!
ドッグランなど広い場所で走り回っていると「アレ!うちのコどこ」?と探すことがあると思います。そういう場所では特徴的な服を着ているとすぐに見つけることができます。

 

犬の洋服は、免疫力を高め、治癒能力も高まるので良い、という報告があります。ただ、わきの下や首、袖などあまりきつ過ぎると血行が悪くなり悪影響ですし、ダブダブに緩いと風が入り暖かくないので意味がありません。
また、チワワのような暑い国が原産の犬種など、小型犬の多くは日本と気候が違う外国から来た犬種ですので、短毛や無毛であったり、シングルコートで下毛(アンダーコート)がなかったり、寒さに耐性がなく日本の秋冬の寒さが苦手な子もいるでしょう。(チワワの原産国はメキシコと言われています)
個体差はありますが、飼い主さんの趣味で服を着せるか着せないかではなく、上記のような対策や体調管理のために、そのワンちゃんにあった対策をしてあげてください。

 

また、治療という観点からは、病気の時や手術後など、洋服を着ている方が術後の回復が良いという報告があります。手術部位は毛を刈られてしまい、大きな傷もでき、治癒するときに傷口が痒く、掻き壊したり舐めたりしないように覆う意味で、洋服は効果があります。

毛球症に注意

特にネコちゃんですが、日々被毛を舐めて毛づくろいをしています。その舐めとった毛をすべて飲み込んでしまって起きる病気として「毛球症」があります。

 

普通は、うんちとして排せつされるか、毛の塊を吐き出すことで体外へと排出します。ただ、その貯まっていく過程で、食欲が無くなったり嘔吐をしたりしますが、出てこないことが続くこともあります。そんな時には「ヘアボールコントロール」とか「毛球にも配慮」などと書かれたフードを与えてください。それでも治らない時は動物病院を受診しましょう、内服薬が処方されます。

 

動物病院では「病気だ!」と隅から隅まで検査をした後、特に異常もなく、「なんでだろう...」と思うことがあります。後日、1回ドバッと吐いてケロッとなり、「あっ、毛球だったのね」ということも多くあります。しかし、安易に「毛球症だろう」と考えていると、実は怖い病気が隠れているかもしれませんので注意は必要です。

 

換毛期は、舐めとる毛を少なくしてあげるためにも、なるべくこまめにブラッシングをしてあげてください。そのとき、力は入れずに自然と抜け落ちた分を取り去るくらいの気持ちで行ってあげてください。

 

獣医師からのワンポイント

 

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